2009年10月5日月曜日

現代の「提案無き否定」


「環境とコスト」提案無き否定という名の「陰謀」?

「高速道路1000円でCO2排出量が年間204万トン拡大」という報道が高らかに報じられている。その内訳の大半が特別割引をきっかけに旅行をした新規誘発によるもので192万トンだそうだ。
この不景気の中、皆が旅行をすれば国際公約した環境改善目標を崩壊させると言わんばかりだ。 では、単に高速料金を高くして、皆が高速道路を利用しなくなれば環境改善ができるのですか?と聞きたくなる。

その先の話や提案が無いのは、明かな情報の欠落報道であり、情報の発信元や記事を書いている人達は正常な感覚をもっておられるのでしょうか。

コストがかからないと言うことは、その分何かに節約できたお金をかける事ができる様になるということではないか?例えば、「無料化によるメリット」を「いっそうの環境対応技術や市場への投資」を積極的に返還する事ができるはず。

仮に高速道路1000円(0円でも構わないが)とせず従来の料金体系で得たお金を環境改善へ向けた事業に使い、効果がどの程度あるなどの試算でもなければ比較のしようがない。

恐らく、高速料金を環境改善へ向けるなどという選択肢は今までの勢力(自民党や官僚)にはなかったのではないでしょうか。高速道路を造り続け、天下り先を確保する事が主目的だったからでしょう。(そのために都合の良い法律を作ってきたのですから)

今回の「高速道路料金無料化」の課題をきっかけに「提案無き否定」は「実り無き否定」と同義とみなした方が良いと思う。

採算が合わない道路を造り続けてきて賛否両論なのに、もし仮に採算が合う通行量があったら環境はどうなっているのでしょう?更に、走る高速道路すらなかったらどうなの?という質問もしてみたい今日この頃です。
結末が「尻切れトンボ」の映画ではないのだから・・・。



K

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